少林寺拳法について
1947年(昭22年)、開祖・宗 道臣が創始。
敗戦後の日本は混乱から秩序はすたれ、不正と暴力がまかり通っていたことから、青年を集めて日本の平和と復興と目指すため、中国で学んだ拳技をもとに、自らの理論による独自の拳法をあみ出し「少林寺拳法」を作り上げた。
少林寺拳法は、突き・蹴りなどの剛法と、抜き・投げ・固めなどの柔法、さらに整法の三法二十五系より成り立っている。
少林寺拳法 六つの特徴
1.拳禅一如自己を見つめ可能性を掘り起こす心身一如の修養法であり、体と心の両方を同時に養う修養法である。
2.力愛不二
愛や慈悲心だけでなく、理知と力の両方が必要であることで、力と愛、理知と慈悲を調和し統一することである。
3.守主攻従
相手からの攻撃から身を守るために使うこと。不敗の体勢を作り、それから反撃を行うことである。
4.不殺活人
拳は人を殺傷するための技術ではなく、人を活かすため、すなわ「殺人拳」ではなく「活人拳」であるということ。
5.剛柔一体
突き・蹴りなど当身で反撃する「剛法」と、抜き・投げ・固めなどで反撃する「柔法」があり、この二つは互いの特徴を生かし合い、巧みに組み合わせることによって、効果を倍増させることができるということ。
6.組手主体
少林寺拳法の修練は、原則として二人一組で行う。
これは、間合いや虚実など一人では学べない技術を会得することである。